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社会人として〜まだ熟さぬ蕾〜
僕がお酒を飲めるようになったのは30を過ぎてから、
何につけ、遅咲きの人間のようです、僕ってヤツは・・・・
そのぶん、面白いと思うととことんのめり込んでしまうことになって、
友達と飲みに行くだけじゃ物足りず、ひとりで飲みに行くことが多くなりました。
そんなある日、隣に素敵なおじさまが座ってきた、
僕はそのとき32才くらい、ポーッとなってしまって、ついボロが出てしまった、
お酒の勢いも手伝って、ネコの部分がさらけ出されてしまったんですね。
そこで彼は、僕を誘ってきてくれた、
耳元で囁いてくる「おっちゃんと、ええことしようか」
ドキドキしました、マジで足が震えた。
ノースリーブのシャツ一枚だった僕の二の腕をさりげなく掴んできたりして、
「やわらかいお肉してるな、なかなかうまそうやないか」って・・・
ああ、ついに僕も処女(?)を捧げるときが来たか、
なんてことを思って、彼のあとをついて行ったんです。
ところが、エレベーターに乗り込むや、いきなり僕を抱きしめてきて、
強引にキスをしてきて、そこまではよかった。
途中の階でエレベーターが止まり、数人の人たちが目をテンにしてる・・・
よっぽど恥ずかしかったんでしょうね、
彼は僕を置いて、そのまま夜の街へ消え去ってしまいました。
そりゃないよ・・・
さらに数年後、
そのときも僕はひとりで飲みに出かけていて、
そこでやたら明るいおじさまに好かれてしまいました。
そして期待通り、僕を誘ってくれたのです。
ところがこのおじさん、こだわらないというか、大胆というか、
大勢のお客さんがいてる前で、平気で僕のふとももを撫で回したり、
おっぱいを掴んできたりする、これにはさすがに閉口しました。
そんなことをしていると、店のママさんが
「○○さん、ええかげんにしとき、彼、嫌がってるやないの」
・・・嫌がっていなかったけど、そんなこと言えない。
それでまた、僕のヴァージン喪失はおあずけとなってしまいました。